フランスに
実在したもう一人のヘレン・ケラー、
マリー・ウルタンの物語。
生まれつき
目も見えず音も聞こえず、碌なしつけも受けてこなかった野生動物の様な少女マリーを修道女のマルグリットが
教育を通して心を通じ合わせる。
教育とありますが、それは今日の様なお上品なモノではなく、まさに
戦いと呼ぶに相応しい魂と魂のぶつかり合いです。
だからこそ、マリーが
初めて手話を覚えた時は、積もりに積もった憤りがそのまま全て喜びとなって噴出したかの様な
嬉しさがあります。
余計なBGMなども無く、またマリー役の
アリアナ・リヴォワール(この子も実際に聴覚障害者でなんと本作が初出演)の演技が凄まじく真に迫ります。
生々しい人間としての力強さと喜怒哀楽がズシンと重く響く秀作です。
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