NFL 第50回 スーパーボール(ゆめの)






















(日本時間)2月8日、明日の朝8時30分キックオフ。


何といってもアメフトの面白い所はパワー、スピード、テクニックに加え”戦術”に重きを置いている所です。
アメフトは1プレイ毎に数十秒間試合が止まり、その間に作戦を決め実行する、というのを繰り返すスポーツなのです。
他のスポーツと比べ戦術の量も回数も多いのである。

そのため戦術理解度と呼ばれる「複雑で数ある作戦をどこまで理解出来ているのか?」という能力は時に身体能力以上に重要になります。
そして相手の作戦をこじ開け倒すのがパワーでありスピードであり、テクニックであり、戦術なのです。
なんともアメリカらしい理知的というか合理的な面と野生的な面が同居したスポーツである。
ここには生きた理屈があります。

そんなアメフトの頂点を決める試合がスーパーボールです。
残念ながら私が応援していたシアトル・シーホークスは敗れてしまいましたが、そのシーホークスを破ったカロライナ・パンサーズが決勝に進出。

パンサーズのQBキャム・ニュートンは今季、精神面で大きく成長してチームの柱となり、また圧倒的票数で今季のMVPに選ばれている。
悪ガキだった子供が近所の頼れる兄ちゃんに成長した、といった感じでチーム内の雰囲気もリラックスしていて賑やかである。

そして若く波に乗っているパンサーズと対するのはデンバー・ブロンコス。
QBのペイトン・マニングは現役でありながら、すでにNFLの歴史となっている人物である。
この大舞台を最後に引退するのでは?と噂されているが、長年過酷なNFLの世界で戦ってきた身体は度重なるケガに悩まされ悲鳴をあげている。

初のスーパーボール挑戦となるパンサーズの”新星”ニュートンとスーパーボール制覇経験のあるブロンコスの”伝説”マニングと対照的な対決。
大方の予想では破竹の勢いであるパンサーズが勝つのではないかとされているが、マニングの神懸り的なプレイの数々を思い起こすと、そう簡単には行かないのではないかと思えてきます。

またスーパーボールでは試合の途中にあるハーフタイムショーも見所で、第50回の今回はイギリスのロックバンド、コールドプレイが出演する予定です。
コールドプレイは一時期、Viva La Vida」や「X&Y」などのアルバムをヘビロテしていたので個人的にこちらも非常に楽しみです。